天野貞祐記念館?図書館

天野貞祐記念館?図書館

本学創立40周年を記念して2007年に完成した天野貞祐記念館は、本学の建学理念「大学は学問を通じての人間形成の場である」を具現化するための知的創造の場として、新たな時代への第一歩を示すものです。

概要

記念館は、総面積約29,500㎡、地上5階建て、東西約180mにもなり、旧学生食堂から芝生広場にかけての広大な空間に建設されました。建物の西側が「図書館ゾーン」、東側が「教室棟」で、この2つのゾーンを中央のインターナショナル?コミュニケーション?ゾーン(ICZ)がつなぎます。
「図書館ゾーン(1~4階)」では、約38万冊の開架書架から自由に資料を手に取ることができます。ここにない資料はリクエストすれば4階の自動書庫から自動配送され手元に届きます。
「教室ゾーン」の1階には、健康的な学生生活とキャリア形成を支援するために、保健センター、キャリアセンター、国際交流センター、カウンセリングセンターを配置し、さらに、獨協歴史ギャラリーが設置され、学園の母体、獨逸学協会が創立された1881年から今日までの歴史的資料を公開いたします。2階から5階にかけては、500人規模の講堂をはじめ、大小さまざまな教室が配置されます。
これら2つのゾーンをつなぐ「ICZ」には、言語を中心としたコミュニケーション?ゾーン、多言語?多文化交流ゾーン、マルチメディア工房などが置かれ、学生の勉学をサポートするスタッフが常駐いたします。

各フロア平面図
インターナショナルコミュニケーションゾーン(ICZ)

様々な言語と文化が交流し、コラボレーションすることで新たな知的創造をめざす獨協大学ならではの刺激的な空間<ICZ(インターナショナル?コミュニケーション?ゾーン)>。教育研究支援課を主体としたサポート組織により異文化交流の場として、図書館ゾーンとともに当記念館の中核的な役割を担っています。

4階 多言語文化コミュニケーションゾーン

4階はMulticultural Communication Zoneです。フロアの中心に位置する異文化コミュニケーションルームは、中国語、スペイン語、韓国語、日本語に関連したコミュニケーション活動の場です。ここでは一言語だけでなく多言語によるコミュニケーションを図れるようにするため言語を限定せず、それぞれの言語を学ぶあるいは関心のある学生が自由に出入りして交互に交流することを目的としています。そこでは複数の言語が飛び交い、その中で異文化理解を促進できるような環境をつくっています。同時に各言語に関連した資料の閲覧や勉強会などにも利用することができます。

  • ルーム1 言語圏の関心を高めるゾーン
  • ルーム2 異文化コミュニケーションゾーン
  • ルーム3 メディアや人々とのコミュニケーションゾーン

3階 言語を中心としたコミュニケーションゾーン

3階はドイツ語、英語、フランス語のルームで構成されています。各ルームでは、それぞれの言語に関する書籍や新聞?雑誌などの教材を置いているほか、CDやDVD教材の利用や留学や語学検定資料の閲覧、各言語圏のゲームで遊ぶなどができます。また、学習テーブルは移動可能で、小グループによるチャットやミーティングなど目的によって自由にレイアウトし直すことができます。各ルームの前は共通ロビーとなっており、入口横カウンターではTOEIC(R)L&R公開テストやゲーテ?インスティトカートドイツ語検定試験などの検定試験や各種講座の申込みを受け付けています。

  • ドイツ語ルーム Deutsche Ecke
  • 英語ルーム WE ARE(World Englishes Action Resource)
  • フランス語ルーム Espace francophone



図書館ゾーン

2007年9月に記念館内西側の1階から4階に新図書館がオープンしました。PCの利用が当たり前となった学習?研究環境の変化に対応しつつ、図書や雑誌もインターネット情報のいずれも情報源とし、評価した上で学習?研究に生かせる環境作りを目指した図書館です。
各フロアに入口を設け、記念館内教室での授業の前後に立ち寄りやすくしたほか、ICZゾーンと関係の深い資料や閲覧スペースを3階入口付近に設け、外国語教育研究所AVライブラリー?AV学習室と図書館視聴覚室の機能を1つにまとめました。また、各階の資料?閲覧席?カウンターの位置をほぼ共通にしています。
資料は主題ごとに各フロアにまとめて置きました。1階は総記、哲学、歴史、2階は社会科学、自然科学、工学、産業、3階は芸術、言語、文学のフロアです。

図書館 HP

資料

資料は蔵書約100万冊(2021年4月現在)のうち、図書と雑誌を合わせて約38万冊を1階から3階の開架書架に、残りを4階にある自動書庫などの閉架書庫に配置しています。各フロアとも、入口に近いほうから、雑誌、参考図書、図書の順に並んでいます。雑誌は新着雑誌を階段沿いに置き、ユニークな形のテーブルを囲んで、最新号をチェックできます。また、原則3年分のバックナンバーを隣接した書架に置き、すぐ手に取れるようにしています。図書は和書と洋書に分けて配置し、洋書も従来の約45倍の冊数を並べています。
各フロアには、その分野の、基本的な知識をコンパクトに得られる参考図書から、ある程度、公に認知された情報を得られる図書、最新情報を得られる新聞や雑誌までがそろうので、レポート作成の過程で行なう基本事項の確認から、関連図書?論文の収集までワンフロアで済ますことができます。また、いくつか「コーナー」を設け、資料の分類にしたがって配置すると一覧しにくくなる資料を集め、利用の便を図っています。

閲覧席

閲覧席は大きく分けて南側の資料などを静かに読み進める学習?研究をしたいときに使う静粛ゾーンと北側(中央棟側)のPCなどを使用しながら学習?研究したいときに使う機器利用ゾーンとで構成され、両者が共存できる環境にしました。
静粛ゾーンには個室感覚で利用できるキャレルコーナーや仕切りのある机?ない机などさまざまなタイプを用意しました。機器利用ゾーンには、ノートPCを設置済みの机と、持込PC、貸出PCや電卓などの利用が可能な机があります。どちらも書架から持ってきた資料や持参したテキストなどを机に広げ参照しながら、PCを使ってレポートを作成したり、インターネット情報も利用できるように、広めの机を用意しました。緑豊富な中庭に面した席もあります。また、ある程度まとまった時間、ひとりで集中して研究ができる研究個室を設けるなど、多様な閲覧席があります。
一方、2,3人のグループで相談しながらレポートを作成したり勉強したいときに最適なグループ利用席、3人以上ならば、予約の上、AV機器の設備を利用できる共同学習室が